とってもいい映画な予感がしていた『恋愛適齢期』を観た。そしたら、予感以上に素晴らしい映画だった!!

この映画は、30歳以下の女としかつきあわない主義の63歳の未婚プレイボーイと、彼のガールフレンドの母親である50代半ばのバツイチ女流作家、そんな作家に惚れた20歳年下のハンサムな医者を中心としたラブ・ストーリー。ある程度年齢がいった独身の男女がいろいろと思い悩むことや、実際に起こりそうな納得感のあるエピソードを丁寧に積み重ねることによって書かれた素晴らしい脚本がまずはお見事。映画の序盤に笑い溢れるエポソードを散りばめ、観客がすべての登場人物を愛さずにおれない状態にしてから本格的なドラマに持っていく技量も素晴らしい。

そして、この良くできた脚本とキャラクターに命を吹き込んだ、これまた抜群の演技を見せるダイアン・キートンとジャック・ニコルソン。彼らの皺の一本一本までが演技をしているといっていいほどの見事かつチャーミングな演じっぷりで、もう好きにならずにいられない。そして、その脇をきちんと固めたキアヌ・リーブスの爽やかな演技も立派です。

最高の脚本と最高の演技と丁寧な演出でとっても楽しくとっても胸にジンとくる映画となった『恋愛適齢期』。見る人の年齢と人生経験によってまったく感じ方が変わる映画だと思います。どちらかというと35歳以上の人が見た方が共鳴度高いけどね! ぜひご覧ください。個人的に今年のベストになるかもしれない映画です。

今日もよいお天気だったので、映画の後は、アークヒルズに立ち寄って満開の桜を眺める。そして、夜は友達とビールを飲みながらTVでヤンキースと巨人の試合を観戦。日本凱旋第1打席でバックスクリーンにホームランを放り込んだ松井は本物のスタープレイヤーだなぁ……と感心した。

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