平凡のような非凡

2006年8月2日
そんなわけで、『延長戦に入りました』を真ん中くらいで中断し、村山由佳著『天使の卵』をイッキ読みしました。書店で平積みになってるので新刊かなーと思って手にとったのですが、実はこの作品こそ1994年に刊行された村山由佳のデビュー作なんですね! 平積みになっていたのは、この秋に映画化されるからみたい。

村山由佳はこの『天使の卵』で小説すばる新人賞を獲ってデビューしたのですが、その時の評価コメントに「よくこれだけ凡庸さに徹することができると感嘆させられる」というのがある。まさにそこがポイントで、この作品、特に変わったお話でもなければ、登場人物に何ら特徴があるわけでもなく、しかし、読んでいるうちに目が離せなくなって、やがて、ものすごい切ない気持ちが胸に迫る作品なのである。

スッと1日で読めちゃう本なので、ちょうど映画化の話題性もある旬な今、お薦めしたい。税込410円で買えるし(笑)。

今日はメガドライブ時代に一緒にお仕事をした懐かしい方と久々に再会。お互い歳はとったけど、お互い元気にがんばってるってことで、お話ししていて元気が出ました。

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