本日、『テキサス・チェーンソー ビギニング』が公開されたので早速観てきました。

この新作は、2003年に公開された(リメイク版『悪魔のいけにえ』)『テキサス・チェーンソー』の前段を描く作品で、『テキサス・チェーンソー』のメンバーがそろって登場し、何年か後に"そうなった"のは、こういう経緯だったんですよ……という話を展開する。

映画自体はなかなか良くできていて、今回もそのものズバリの残虐シーンは見せないながらも、充分に胸が悪くなる描写満載で、正統派ホラー映画に仕上がっている。『テキサス・チェーンソー』の方がより緊張感というか緊迫感がググッと迫ってきたのと、スカッと抜けた色合いがなんとも不気味だったような気がするが、今回の『ビギニング』もそれほど悪くない。

とまぁ、全体として悪くないのだけど、かなり凝って過去の経緯を取り込んでいるのが、かえって前作の不気味な設定を「なんだ、そうだったのね」みたいに陳腐なものにしてしまっているのも否めず、一生懸命辻褄合わせをしているだけの印象を抱かないでもない。それが残念なところ。

「この人物はどうしてこんな姿になってしまったのだろう?」の答えが、「なんだ、こんなことだったのかよ!?」だったりすると、ちょっと興ざめするでしょう?

まぁ、でも十分にホラーな映画なので、途中で席を立つ人もいれば、終わって「今まで見た中で一番怖かった!」と興奮気味の青年たちもいて、なかなか素敵な感じだった。青年たちよ、世の中にはもっともっと怖い映画があるんだぞ〜(笑)。

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