この映画のジャンルは何だろう?
2006年11月24日試写で、映画『どろろ』を見せていただきました。
『どろろ』の原作漫画は、天下統一を目論む父親に自分の身体を魔物に捧げられてしまった主人公が、48体の魔物を退治しながら自分の身体(の48部位)を取り戻していくお話。もちろん、最初は自分の両親のことも知らず、なぜ自分がこのような身体に生まれついたのかも知りません。魔物を倒す旅を続けていく中で、やがて自らの運命と真実を知ることになると言う、なんとも凄い物語なのです。ちなみに、漫画は未完(だった後、しばらくして一応の完結はみたが、やはり完全に物語が終わってはいない)。
『どろろ』といえば、漫画を読んだだけじゃなく、セガから発売されたPS2用ゲームを遊んだり、扉座の舞台を見たりもしていて、ここ数年で何かと接する機会が多かったですが、やはり原作の強烈なテーマや非常に複雑な構造をいかに解釈し、咀嚼し、違う形のメディアに移し替えていくかが勝負所になります。もちろん、原作にない"結末"をどうつけるかも重要なポイント。
ただ、この原作をメディア展開することは非常に困難で(→48ヶ所の身体の部位をひとつずつ取り戻していく過程は果てしなく永い)、今回の映画も原作のさまざまなエピソードを上手に散りばめながらも、どうしても途中急ぎ足になって、「これ、何の話だったっけ?」ってな感覚に陥ることがあります(笑)。それだけエピソードがふんだんに入っているということなんですが。
でも、それは、『どろろ』を映画にしようと決意した瞬間からの背負った宿命だと思うので、仕方がないですね。こんな難儀な原作を2時間18分に収めた手腕を讃えるべきか、それでもまとまりきらぬことをとやかく言うべきかは意見の分かれるところだと思いますが、出来上がった映画は、エンタテインメントの"ごった煮"作品として悪くない仕上がりです。
『どろろ』の原作漫画は、天下統一を目論む父親に自分の身体を魔物に捧げられてしまった主人公が、48体の魔物を退治しながら自分の身体(の48部位)を取り戻していくお話。もちろん、最初は自分の両親のことも知らず、なぜ自分がこのような身体に生まれついたのかも知りません。魔物を倒す旅を続けていく中で、やがて自らの運命と真実を知ることになると言う、なんとも凄い物語なのです。ちなみに、漫画は未完(だった後、しばらくして一応の完結はみたが、やはり完全に物語が終わってはいない)。
『どろろ』といえば、漫画を読んだだけじゃなく、セガから発売されたPS2用ゲームを遊んだり、扉座の舞台を見たりもしていて、ここ数年で何かと接する機会が多かったですが、やはり原作の強烈なテーマや非常に複雑な構造をいかに解釈し、咀嚼し、違う形のメディアに移し替えていくかが勝負所になります。もちろん、原作にない"結末"をどうつけるかも重要なポイント。
ただ、この原作をメディア展開することは非常に困難で(→48ヶ所の身体の部位をひとつずつ取り戻していく過程は果てしなく永い)、今回の映画も原作のさまざまなエピソードを上手に散りばめながらも、どうしても途中急ぎ足になって、「これ、何の話だったっけ?」ってな感覚に陥ることがあります(笑)。それだけエピソードがふんだんに入っているということなんですが。
でも、それは、『どろろ』を映画にしようと決意した瞬間からの背負った宿命だと思うので、仕方がないですね。こんな難儀な原作を2時間18分に収めた手腕を讃えるべきか、それでもまとまりきらぬことをとやかく言うべきかは意見の分かれるところだと思いますが、出来上がった映画は、エンタテインメントの"ごった煮"作品として悪くない仕上がりです。
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