ふたたび犬神

2006年12月3日
昨夜、長女が眠った遅い時間に、1976年公開版『犬神家の一族』(市川崑監督)を見ました。この映画は当時、「角川映画第一弾!」として多面的なメディアミックスや斬新なプロモーション展開で日本中に大変なムーブメントを起こした作品です。

その映画が、前作と同じ市川崑監督&主演・石坂浩二のコンビで再び映画化され、30年を経た今年の12月16日に劇場公開されます。1976年版があまりにも素晴らしい完成度で、脚本もカット割りも演出も何もかもが素晴らしかったため、「今さら同じ映画を作っても、あれ以上のものは出来っこない」と前作の大ファンである私は思ってしまうのですが、それは作る側にとってはなおさらで、それでも90歳を過ぎた市川崑監督が「もう一度撮ろう」とチャレンジされたわけだから、敬意を持って覚悟を決めて映画館に出向きたいと思います。

今回『犬神家の一族』をもう一度同じスタッフで映画にしようと考えたのは、プロデューサーの一瀬隆重さんという方らしいのですが、「なんでやねん?」という疑問は、彼の著書『ハリウッドで勝て!』を読んでなんとなく理解できました。一瀬さんは1961年神戸生まれの方で、1976年の『犬神家の一族』に大いなる洗礼を受けた一人だったのですね。3歳違いとはいえ、ほぼ同世代で、同じ土地に育った身。氏の映画との関わりを読みながら、よく似た自分の映画体験を回想してしまいました。

当時、僕の一番好きなタレントは石坂浩二さんで(←学校で「男が好きなのかよ!?」と言われた)、現在の携帯にも大野雄二さん作曲の主題曲『愛のバラード』が着メロとして入ってます。あまりにもメロディラインが美しい楽曲です。

さて、そんな夜更かし後の日曜日。今日もかなりの時間を長女と遊んで暮らしたのですが、この2日間で長女は急激な成長を見せ、金曜までは何秒か立ち上がるだけだったのが、今夜にはパタッ…じわじわ、パタパタッ……ってな具合に21歩(←思わず数えたよ・笑)歩いてました。なんだか、ヒトという生物の成長を目の当たりにした気分。

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