Re-Cool ってヤツ

2007年1月10日
寺尾聰の新作CD『Re-Cool Reflections』を買いました。25年前に発売されたベストセラーアルバム『Reflections』(←当時はCDではなくLPだった…)を、そっくりそのまま再録音したという企画。先日観た映画『犬神家の一族』と企画イメージがちょっとダブったりして(笑)。

再録されたアルバムがオリジナルを超えたかという疑問については野暮な話なのでおいといて……難しく考えずに、"最新ライブがアルバムになった"くらいの気持ちで聴けば心地よい。本当にライブっぽい音のイメージ。

オリジナルの『Reflections』の頃には、シングル『ルビーの指環』12週連続第1位だとか、同時にシングル3曲がベストテンに入るとか、ビックリするような記録が打ち立てられている。

1981年に初めて寺尾聰の歌を聴いたとき、きっと誰もが「他の何でもない、唯一無二のオリジナル」だと感じたと思う。でなければ、こういった記録は作れない。当時、寺尾聰の歌には(曲も歌詞も歌声も合わせて)確かに"ドラマ"があった。1曲1曲に短編恋愛小説を読むような、いや、ショートフィルムを見るような印象があった。

そういったドラマ的なイメージは、『Re-Cool Reflections』では薄い。そこが"ライブ的"と語る所以である。でも、それはそれで良い。

もしも寺尾聰を聴いたことがないのなら、まずは25年前の『Reflections』をお試しあれ。2000円くらいで買えるので(笑)。

★結構気に入った『Re-Cool Reflections』なのであるが、「Hybrid SACD」という仕様は i-Pod には入らないのか!? 通勤時間に聴く気満々だったのに……

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