反復と考察

2007年3月30日
ネット通販で注文していた『ダリオ・アルジェント 恐怖の幾何学』が届いた。

イタリアの映画監督であるダリオ・アルジェントの生い立ちから最新作に至るまで、実に詳細な分析を試みるこの研究書の著者は、矢澤利弘氏。氏は、純粋なアルジェントファンからスタートし、当時ネット上にアルジェントの情報がほとんどなかったことから自らファンサイトを立ち上げ、約10年のサイト運営の末に集大成としてこの本を仕上げたのである。

「好きだから自分でできることをする」って、素晴らしい!! 僕がメガドライブをできるだけ多くの人に知って欲しくてミニコミ誌なんか作ってた頃を思い出しちゃいます(苦笑)。

ダリオ・アルジェントについては過去に何度も書いてますが、その独自の色彩感覚や美的感覚が好きな映画監督です。一番有名な作品は、日本で1977年に公開され、「決してひとりでは見ないでください」のキャッチコピーで有名になった『サスペリア』。冒頭の空港のシーンから、豪雨の夜に起こる恐ろしい事件の描写は圧巻です。ホラー映画が苦手な人には無理だけど、その何とも言えぬ不思議な映像美は監督の独自のセンスを感じさせる。

その他、日本でヒットした映画といえば若きジェニファー・コネリーが主演した『フェノミナ』や、『サスペリア』の大ヒットに乗っかって上映された(実は関係ない過去の作品である)『サスペリア2』(原題は『PROFONDO ROSSO』=『DEEP RED』=『深紅』)とか。

個人的には、今となっては古い印象を受けるものの当時は衝撃的だった『シャドー』が思い出深い。あのストーリー展開は10代の自分には驚きだった!

映画を深く分析した本は、何度読んでも面白く、そのたびに映画を見直したくなる。そうでなくても自分でふと「あの映画のあの場面って、こんな意味があったのでは!?」なんて思いついちゃって、映画を一部だけ見直したりする。そんな時のために、いつでも好きな映画が見られるよう、自宅には映画が並べられているのだ。これは、メガドライブも同じなんだけど(笑)。

コメント