今はかなりの数の映画がDVDになって、しかもレンタルビデオ店があって、いつでも好きな映画を見ることができる時代になりましたが、昔は自分の好きな映画を見るために全国の映画館で上映されている作品を調べ、何年も待ったあげくに遠く地方の映画館までその映画を観に行ったりしていました。

そうやって探し求めた映画の中に、僕の場合はヒッチコックやキューブリックやビリー・ワイルダーの映画があり……でもこのへんは比較的難易度低かったね(笑)。作品でいうと『ロッキー・ホラー・ショウ』『時計じかけのオレンジ』『ペーパームーン』『廃市』『ツィゴイネルワイゼン』『ファントム・オブ・パラダイス』なんて映画の上映予定を探してました。

これらの作品も、今では全部DVDで自分の部屋に並んでいるわけで……。僕がLDを最初に集め始めたきっかけは、「今までは今度いつ出会えるかわからなかった好きな映画をいつも手元に置いておきたい」という気持ちからだった。大学時代、1本の映画を観るためだけにバイト代を貯めて(神戸から)東京や名古屋やときには地方都市まで行っていた自分の姿から、後に千枚以上のDVDコレクションに囲まれて暮らすことになる40歳の竹崎の姿は容易に想像できたわけだ(苦笑)。

いつか、ずっと探し求めていた『小人の饗宴』って映画が再上映されてDVDになって大喜びしていたこともありましたが、心に残っていてまだDVDになっていない(というか所有していない)映画について、これまた久々に新情報が飛び込んできました。

その名も『フォービデン・ゾーン』。1980年に製作され、日本では1987年(僕が社会人1年生のとき)に公開された作品で、リチャード・エルフマン監督のちょっと狂った感じの(?)乱痴気でファッショナブルなモノクロ映画。この映画では、騒々しくもポップな(やはり狂ってる)感じの音楽がまた印象的なのですが、この音楽を担当したのが監督の弟=ダニー・エルフマン。まさか後に映画音楽の大御所になるなんて誰も思わなかった(であろう)彼の映画音楽デビュー作が、この『フォービデン・ゾーン』だったりするのです(笑)。

『フォービデン・ゾーン』に関しては日本ではLDが出なかった(と思う)し、ビデオも入手できなかったので、海外旅行の際には必ずビデオショップで探した(←これも今じゃインターネットでスイスイと買えちゃうんだよな〜)映画だったわけですが、なんと、今度4月23日より吉祥寺バウスシアターでレイトショー上映されるらしいじゃないですか! スゲーッ!! 絶対行く!!! そして、その後できっと発売されるであろうDVDも必ず買う。

この『フォービデン・ゾーン』再上映の情報に大喜びして海外サイトを見ていたら、なんと海外では去年DVDが発売されてたんですね〜。知らなかった。すぐに買おうか迷ったけど、今回はとりあえず日本版発売に期待してちょっと待とうかな…と(爆)。

ずーっと探していた映画に巡り会えて、ちょっと興奮気味の竹崎でした。

残るDVD化希望作品は、『リキッド・スカイ』(←LD所有。シンセ音楽とアンニュイなヒロインが不思議な魅力)、『ミュラー探偵事務所』(←ビデオ所有。バカバカしさが妙に印象的なミュージカル? 京都の美松映劇で観たのが懐かしい思い出)、『ニューヨーカーの青い鳥』(←ビデオ所有。ヘンな人がやたら出てくるドタバタ群像劇。ジェフが好きで観たんだったな…)ってところかな(笑)。こうして並べてみると、ヘンな映画ばっかり。

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