ベルンハルト シュリンク著『朗読者』を読了。例の「新潮文庫の100冊」から買ったうちの1冊なんですが……。

これ、ネタばれせずに感想を書くことがかなり困難な本です。そして、やや難しい本です。読み方によって、抱く感想も結構異なるんじゃないかとも思います。

15歳の少年が、あるとき自分を助けてくれた(ずいぶん)年上の女性に激しく恋をし、彼女もその気持ちを受け入れる。しかし、あるとき突如として彼女は少年の前から姿を消してしまう。その理由は? その後、思いがけない場所で再会することになった2人。そして、彼女の秘密が明らかになっていく……。

といった流れなんですが、「戦争の責任の所在」というテーマについて考えさせられることになります。娯楽としての小説ではなく、純粋な「文学」作品ですね。

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