デヴィッド・リンチ監督最新作『インランド・エンパイア』を(やっと)観た。

過剰なまでにリンチ! リンチ映像が延々と続き、リンチノイズを延々と聞くことになる3時間!! 好きな人しか観ないなら、これこそが送り手と受け手のバランスがとれた正しい姿だと言えるのかも知れない……(→好きじゃない人には拷問のような3時間かも?)。

「リンチっぽい映像やノイズ」って何!? って方に言葉で説明するのは難しい。例えば、誰もいない暗い寝室にカメラがゆーっくりと入っていき、バックに「ズーゥーゥーン……」てな感じの低音ノイズが流れている。そんな画を普通の人が撮ってもなんてことないのに、リンチが撮ると独特のリンチ・ワールドになってしまうのだ。

この感じは、『マルホランド・ドライブ』や『ロスト・ハイウェイ』あたりの作品をひとつ見てもらえばわかります。話の筋はわかんないかもしれないけれど(笑)、『インランド・エンパイア』の3時間に較べれば短いし、わからないなりにまだわかりやすい(←どういう意味やねん!?)。

というくらい『インランド・エンパイア』は振り切った映画になってました。歳をとってもまだまだイケるね、デヴィッド・リンチは! 素晴らしい!! 次回作も楽しみです♪

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