ほんの少し前の日本
2008年2月8日広井王子さんのオススメで山田洋次監督作『母べえ』を観てきました。
最近改めて高い評価がなされている山田洋次監督ですが、僕はあまり時代劇志向がないために『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』、『武士の一分』って近作もまるで見ていませんでした。今回の『母べえ』も広井さんの推薦がなければ劇場に足を運ばなかったと思います(それは、この作品を評価する・しないではなく、あくまでも個人の趣味嗜好の問題で)。
この物語は、昭和15(1940)年の東京から始まり、戦争にのめりこんでいく日本という国家が戦争に反対する人間を「罪人」として裁き、国民を「兵隊」として有無を言わさず戦場に送り込んでいく時代を、そんな時代の中を生きた「残された妻=母」と「娘」の視点から描く。
僕は1964年生まれだから、自分が生まれるほんの少し前のことである。そして、自分の両親はこの時代に生きていたのだ。そういった視点でこの映画に向き合うと、非常に静粛な気持ちになってしまう。
しかし、この映画は「家族」の物語なのだ。そんな苦しい時代の中でも力を合わせて生きていた家族、親族、ご近所さん……。単なる回顧主義ではなく、2008年という現代に生きる我々も、今一度、家族も含めた人と人のつながりを考えてみてもいいんじゃないか。そんな風に僕はこの映画を受け取った。
今回、何よりも印象的だったのは浅野忠信の役作り。過去の浅野忠信という役者のイメージを大きく超える見事な化けっぷりで、感動すら覚えた。お見事である!
あと、『サクラ大戦』でおなじみの、田中真弓さん、富沢美智恵さん、西原久美子さん、郷里大輔さんがちょこっと出演されているのでサクラファンも要チェックですよ^^
最近改めて高い評価がなされている山田洋次監督ですが、僕はあまり時代劇志向がないために『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』、『武士の一分』って近作もまるで見ていませんでした。今回の『母べえ』も広井さんの推薦がなければ劇場に足を運ばなかったと思います(それは、この作品を評価する・しないではなく、あくまでも個人の趣味嗜好の問題で)。
この物語は、昭和15(1940)年の東京から始まり、戦争にのめりこんでいく日本という国家が戦争に反対する人間を「罪人」として裁き、国民を「兵隊」として有無を言わさず戦場に送り込んでいく時代を、そんな時代の中を生きた「残された妻=母」と「娘」の視点から描く。
僕は1964年生まれだから、自分が生まれるほんの少し前のことである。そして、自分の両親はこの時代に生きていたのだ。そういった視点でこの映画に向き合うと、非常に静粛な気持ちになってしまう。
しかし、この映画は「家族」の物語なのだ。そんな苦しい時代の中でも力を合わせて生きていた家族、親族、ご近所さん……。単なる回顧主義ではなく、2008年という現代に生きる我々も、今一度、家族も含めた人と人のつながりを考えてみてもいいんじゃないか。そんな風に僕はこの映画を受け取った。
今回、何よりも印象的だったのは浅野忠信の役作り。過去の浅野忠信という役者のイメージを大きく超える見事な化けっぷりで、感動すら覚えた。お見事である!
あと、『サクラ大戦』でおなじみの、田中真弓さん、富沢美智恵さん、西原久美子さん、郷里大輔さんがちょこっと出演されているのでサクラファンも要チェックですよ^^
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