焼肉食べ放題

2008年2月20日
昨夜も会食なく、病気してる家族の様子も気になるので、前日ほどじゃないけど早めに帰宅して家でご飯食べて(←いつも自宅でご飯を食べないのが当たり前な生活をしてるのがいかがなものかという議論はおいといて)、自宅で仕事したものの……23時には手があいてしまう(笑)。

で、調子に乗って、昨日同様に寝る前に「マスターズ・オブ・ホラー」(←正確には2ndシーズンは「13 thirteen」という邦題)から1作、ダリオ・アルジェント監督の『愛と欲望の毛皮』を見たのでした。

ダリオ・アルジェント監督がスゴイのは当然として、マニアックなところでは音楽のクラウディオ・シモネッティが最高だとか、ミート・ローフが主演だとか、ジョン・サクソンも出てるぞとか、注目ポイント目白押しの作品。

ちなみに……
★ダリオ・アルジェント=『サスペリア』で一世を風靡した、まさに"ホラー映画マスター"。
★クラウディオ・シモネッティ=アルジェント映画には必須の恐怖音楽を手掛けた人物。『サスペリア』の楽曲の不気味さ&恐ろしさ&美しさは言葉に尽くせない。
★ミート・ローフ=1977年に『地獄のロック・ライダー』で全米・全英ともに売上1位を獲得したロック歌手。映画『ロッキー・ホラー・ショー』でも重要な役を演じて忘れられない存在。
★ジョン・サクソン=『燃えよドラゴン』や、その他数多くのB級アクション、SF、ホラー映画の名脇役。アルジェント映画では『シャドー』で重要な役を演じた。
……という、思い入れある人にははずせないメンバーが揃ってるわけです。

そんなスタッフィングだけで嬉しくなってしまう『愛と欲望の毛皮』(←これも微妙な邦題。原題は『PELTS』)なんですが……。いやー、まいりました。めちゃめちゃグロくて、胸が悪くなることこのうえなし!! ホラー映画慣れしていて"恐怖"は感じない僕でも「うげぇぇぇ」と思ってしまうものすごさ。焼肉とステーキともつ鍋を大量にイッキ食いしたような腹具合です(爆)。

いやー、アルジェント、すげー。"マスター・オブ・ホラー"って冠は、あなたのためにありますよって感じです。うぷっ。

お話は、「毛皮にした動物に呪われる」という"なんてことない"テーマで、「こんなどうしようもない話をアルジェントが撮っても負け戦じゃね!?」って不思議に思ってたんですが、これがもう……。こんなんテレビで流していいのか!!!?っていうグログロなシーンのオンパレードで、1時間のテレビドラマでこれだけのものを見せるのってありえないよとへたってしまうようなパワー全開作品でした。

オープニングのスタッフ紹介のフォント、クラウディオ・シモネッティの音楽(は、もっと「っぽく」ても良かったけど)、カラフルな色彩……全盛期のダリオ・アルジェント映画を彷彿させるいろんな要素に感動すら覚えました。ミート・ローフやジョン・サクソンはこの役を受けちゃっていいの?と心配しちゃうんですが。

前回の『愛しのジェニファー』もそうだったけど、「マスターズ・オブ・ホラー」でのアルジェントの徹底したグロテスクっぷりは、ある意味吹っ切れてて凄いです。『デス・サイト』や『ドゥー・ユー・ライク・ヒッチコック?』での大人しさは陰をひそめ、"現役復帰バリバリ"なイメージ。しかも、『愛しのジェニファー』は遠慮して自分のカラーを出し切れない感じだったけど、今回はキてるよ……。

たった1時間でしっかり気分悪くなりたい人には超オススメな作品です!(って、オススメになってねーよ!!)

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