世界が色づく瞬間!
2008年3月7日森絵都著『カラフル』を読んだ。
「おめでとうございます、抽選に当たりました!」という天使のかけ声から始まる物語は、冒頭から「なんじゃ、こりゃ!?」とあまりの"素っ頓狂さ"に驚かされるのだが、最初に感じる違和感は読み進めるうちにどんどん薄れ、次第に自分が(主人公と一緒に)物語の流れに抵抗すら出来ずにエンディングまで一気に流されていくような小説である。
大きな過ちを犯して死んだ、罪な魂は"失格"となって輪廻のサイクルからはずされ、二度と生まれ変わることはできないのだけど、たまたま運良く抽選に当たった魂は、一定期間だけ下界の誰かの身体を借りて修行をおこない(=「ホームステイ」という)、修行を通じて自分の犯した過ちをちゃんと自覚できたら昇天して輪廻のサイクルに戻れるという……。ちなみに拒否権はなし!!(笑)
というわけで、死んだと思ったとたんに(抽選に当たってしまって)下界で修行することになった主人公のお話がどこでどうなって「カラフル」につながっていくのか? なかなか見事で、心洗われる小説としてオススメします。
「おめでとうございます、抽選に当たりました!」という天使のかけ声から始まる物語は、冒頭から「なんじゃ、こりゃ!?」とあまりの"素っ頓狂さ"に驚かされるのだが、最初に感じる違和感は読み進めるうちにどんどん薄れ、次第に自分が(主人公と一緒に)物語の流れに抵抗すら出来ずにエンディングまで一気に流されていくような小説である。
大きな過ちを犯して死んだ、罪な魂は"失格"となって輪廻のサイクルからはずされ、二度と生まれ変わることはできないのだけど、たまたま運良く抽選に当たった魂は、一定期間だけ下界の誰かの身体を借りて修行をおこない(=「ホームステイ」という)、修行を通じて自分の犯した過ちをちゃんと自覚できたら昇天して輪廻のサイクルに戻れるという……。ちなみに拒否権はなし!!(笑)
というわけで、死んだと思ったとたんに(抽選に当たってしまって)下界で修行することになった主人公のお話がどこでどうなって「カラフル」につながっていくのか? なかなか見事で、心洗われる小説としてオススメします。
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