どんどん追いつめられていく
2008年4月2日最近はすっかり海外関係の仕事が手離れして(専門スタッフに任せておけるようになって)、海外出張がなくなってしまったなぁ……と思っていたのですが、なんか急にいくつか海外出張が入るかも、な気配です。また新しい案件が動くんですね〜。怖いけど、楽しみ♪
さて、奥田英朗著『最悪』を読了しました。文庫本で650ページ、かなりの長編でした!
まったく関係のない、年齢も職業もバラバラな3人が、それぞれが置かれた状況から徐々にそれぞれの"都合の悪い"事態に飲み込まれていく。そして、その状況が極限まで進み、どうしようもなく"最悪"になったとき、彼らの人生は交錯した。
それぞれの登場人物が、少しずつ少しずつと追い込まれていく描写は読んでいて息苦しく(←それだけリアリスティックということでもあるが)、でも、その後の急転直下に割かれる紙幅はそれほど多いわけではない。割とすんなり終わってしまう。ちょっと"いい感じの"決着ではあるものの。
本書が最初に刊行された1999年といえば、ポール・トーマス・アンダーソン監督が『マグノリア』(←関係ない人々の間に起こる事件がやがてつながりを持っていくというドラマの立て方が似ている)を撮った年だったりもするのだが、その当時に本書を読んでいたらもっと衝撃を受けたかも知れない。
この手の物語をあまりにも映画で多数見過ぎているので、今ひとつ感動が薄い読後感でした。
さて、奥田英朗著『最悪』を読了しました。文庫本で650ページ、かなりの長編でした!
まったく関係のない、年齢も職業もバラバラな3人が、それぞれが置かれた状況から徐々にそれぞれの"都合の悪い"事態に飲み込まれていく。そして、その状況が極限まで進み、どうしようもなく"最悪"になったとき、彼らの人生は交錯した。
それぞれの登場人物が、少しずつ少しずつと追い込まれていく描写は読んでいて息苦しく(←それだけリアリスティックということでもあるが)、でも、その後の急転直下に割かれる紙幅はそれほど多いわけではない。割とすんなり終わってしまう。ちょっと"いい感じの"決着ではあるものの。
本書が最初に刊行された1999年といえば、ポール・トーマス・アンダーソン監督が『マグノリア』(←関係ない人々の間に起こる事件がやがてつながりを持っていくというドラマの立て方が似ている)を撮った年だったりもするのだが、その当時に本書を読んでいたらもっと衝撃を受けたかも知れない。
この手の物語をあまりにも映画で多数見過ぎているので、今ひとつ感動が薄い読後感でした。
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