休日は毎度毎度、長女の遊び相手を全うしているわけですが……。今日は、DVD『となりのトトロ』のオープニングソング「さんぽ」のシーンを延々とチャプターリピートして、リビングの中を1時間もふたりで行進してました。元気なお子さんは父をまったく休ませてくれません(苦笑)。

しかし、さすがに大行進を終え、さらに30分ほどダンスするとちょっと疲れてきて昼寝に持ち込むことに成功!

長女の1時間の昼寝の間に、(以前、同じく昼寝の間に前半だけ見たまんまになってた映画)マイケル・アリアス監督『鉄コン筋クリート』を最後まで見ることができました。アニメーション制作はスタジオ4℃。作画も音楽も役者さんも、相当に素晴らしい仕事ぶりです。

松本大洋の原作漫画は『ビッグコミックスピリッツ』で連載時に読んでいたのですが、ま、松本大洋作品なので好き嫌いが別れるというか、どちらかというとロジカルに理解しずらいというか、そういった案配の作品。

その一般受けしずらい原作を、原作の作画のテイストもしっかり残したまま、逆にそれをアニメの個性として際立てたアレンジをしてみせて、独特の映像美を生み出しています。まさに、この作品の中にしか存在し得ない世界がここにある!! って感じ(←まったくジャンルも内容も違うけど、スタンリー・キューブリック映画の中の世界が他の誰にも描けないのと同じ印象)。

エンターテイメント作品としても十分に楽しめますが、なにはともあれ、その完成された芸術性に、ちょっと感動してしまいました。ブルーレイで買って良かった…な作品ですね。

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