私に近い6人の他人

2007年11月22日
今日夜、知人にたまたま連れて行ってもらったお店の人(←Aとしよう)が語っている人物が、実は僕が知っている人物(←Bとしよう)で、僕はそっちの人物(B)から今目の前で語っている人(A)の話を聞いて知っていたという奇妙な事態が起こった。

お互いがお互いを誉めている話ではないので、「僕は貴方が語っている相手を知ってまーす」とは言えなかったが、不思議な縁ってあるものだ。というか、「世間は狭い」という方が妥当か!?(笑)

実際、何がどこでどうつながるかサッパリわかんないものだけど、イェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラム教授が1967年に行なったスモール・ワールド実験から言及される『六次の隔たり』(=「人は自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになれる」という仮説)を思い出す出来事でありました。
「ゲームは空前の景気良さだそうじゃないですか、いいですねぇ」ってセリフに続くのは各業界の景気の悪さだ。

聞く話だと、雑誌も書籍も売れないらしい。コミックスも以前より厳しいとか。書籍類だけがダメかといえば、DVDも売れなくなってるらしい。そういえば、玩具も大変に厳しい市況だと言う。でも、CDだってさっぱり売れなくなったって言ってるよなぁ……。

「儲かりまっか?」「ぼちぼちですわ」

って会話ならいいんだけど、これらが真実の声だとすると、何も売れないのが今の世の中なのでしょうか?(笑)

CDは売れなくなったが、楽曲ダウンロードはそれをカバーできていたりしないんだろうか? ダウンロードは海賊版の方が主流で、CDが売れない分はそのままマイナスなんだろうか?

携帯電話に消費者の出費を大きく取られているという話もよく聞くが、実際のところ、電話による会話やメールに取られた額はいくらで、ダウンロードで音楽やゲームのコンテンツをダウンロードしてる部分はいくらなんだろう?

ま、加えて少子化もあるけど。

すべての実態をきれいにまとめると、どのような結果になるのだろうか?

……で、最初の会話に戻るんだけど、ゲーム会社が決して揃って景気が良いわけでもない(苦笑)。

ナイフのように鋭く

2007年11月20日
なんだか、ずんずんと(←擬音まちがってるか?)年末までのカレンダーが埋まっていきます。忘年会を入れているわけでもないのに、いろんな人と食事する予定が……。人と人のつながりで新たな人と一緒にお話をできる機会が得られることはとてもありがたい。でも、出会う以上は、お互いにとって良い出会いにせねばならんと、なんかものすごーく気構えちゃいます。

"人と人のつながり"といえば、今、銀色夏生さんの『銀色ナイフ』を読んでます。毎年楽しみに読んでいた日記風エッセイ『つれづれノート』が終わって2年。その後、彼女が日々思ったことをストレートに綴ったエッセイ集で、「時間とテーマのマトリクス」を「時間」といおう切り口で見せたのが『つれづれノート』なら、「テーマ」というマトリクスで見せたのが『銀色ナイフ』……と、そんな感じです。

400ページ強に、結構ぎっしりな文章量なので、エッセイとはいえ簡単に読み終えられず、まだ半ば。でも、面白く読んでます。

そんなこんな考えながら……ふとカレンダーを見ると、今週は金曜が祝日なので、平日はあと2日。ちょっと得した気分になりますね(笑)。
このところ、だんだんと冬らしくなってきたなぁ……と呑気に思っていたら。

今朝も、顔に冷風が吹きかかって寒くて眼を覚ます。別に窓が開いているわけではなく、冷え切った窓から室内に冷たい空気が流れてくるのだ(←僕は窓側をアタマにして寝ているので顔に来る)。今年も窓と枕の間を塞ぐ手段を考えねばっ!!(→要は"障子"の役割を何かに担わせなきゃなーってことでございます。)

それで懲りれば良かったのに、ランニングシャツ+長袖シャツ+ジャケットといういでたちで出かけたところ、蒲田駅から会社まで歩く30分間、冷たい風にさらされて身体は冷え切り、途中でお腹が痛くなる始末。トホホ……(苦笑)。

結局、今日は終日ものすごく寒かった。帰りには小雨にも振られるし。"寒さ"を堪能させられた1日でした。いや〜、寒さ対策しっかりしなきゃ……。

今週も仕事はバリバリ山盛り絶好調です!(笑) 乗り越えたら、ちょっとまとまった休暇を取ってみたいものですね。

眠りすぎだろ!?

2007年11月18日
昨夜遅くまで遊びすぎたのと、インフルエンザの予防接種をしたばかりだったのと、風邪が微妙に治りきってなかったのと、一週間で疲れ切ってたのと……。よくわかんないけど(苦笑)、今日はお昼までバッタリと寝てしまいました。

起きてから長女と奥さんと昼食をとりに出かけ、そのままあっちへこっちへ散歩して、結構遅い夕方まで随分と歩いて1日を終えました。休日にもこれだけ歩けば充分OKだろうって感じに(笑)。

今週は、22日にニンテンドーDS用ゲームソフト『古代王者 恐竜キング 7つのかけら』が発売される! TVアニメを立ち上げて一生懸命やってきた『恐竜キング』の携帯ゲーム機向けソフトなので、超期待!!

あとは……一条ゆかりの『プライド』最新刊が発売! とか(爆)。雑誌で読んでないので、展開が気になりますね〜。
今日は夕方から光が丘まで出かけ、『大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆき 自作朗読会 リーディングカンパニー Vol.6』を観てきました。今回は大沢さんが『毒猿』の一部を格好良く朗読し、京極さんは『魍魎の匣』の一部をおどろおどろしく朗読し、最後に3人揃って明るく楽しく『ぶんぶんぶん』。実に楽しいステージでした(いや、京極さんパートは怖かったか……)。

無事に舞台を終えた後は、お三方+大沢オフィスの皆さん+スタッフの皆さん、そして各出版社の担当編集者の方々が揃い、膨大な人数で打ち上げとなりました。ちゃんと予約してあって、それだけの人数を収容する座敷もあるのですが、実際のところお店の方が人数が多すぎて注文がさばけず、飲み物も食べ物もなかなかこなくて(飲食に飢える感じの!?)大変な打ち上げでした(苦笑)。

その後、一部メンバーが(光が丘から)銀座まで移動して宮部さん&京極さんを囲んでのカラオケがありまして……ちゃっかりこのカラオケまで参加してきました。いや〜、楽しかったなぁ!! いつのまにか午前3時になってましたよ(笑)。

映画の勉強

2007年11月16日
最近は映画ビジネスについて一生懸命勉強中です(笑)。日本における映画ビジネス、世界における映画ビジネス……。別に「映画ビジネスに打って出るぞーっ!」って気負った話ではなく、こないだから会社内の映像関連の仕事を引き継いでやってるので。

僕は昔から映画が大好きで、何らかの形で映画に関われたら幸せだなぁ〜って"のほほんと"思っていたのですが、会社で与えられた仕事として関わりを持つ以上は、絶対に利益を出さないといけないので、生半可なことはできません。

そんな視点から映画を取り巻くビジネスを考えると、それはもうまったく簡単な世界じゃなくて、なかなか厳しい(笑)。でも、せっかく新しい世界に関われたのだから、この機会を活かして何か会社に利益をもたらせることに挑戦したいなぁ……と考えていたりします。

いつも書いてますが、ホントにいろんな仕事に関わるチャンスをもらえて、自分は幸せな人生を送っているなぁと、しみじみ会社に感謝しておる毎日です……。
毎日いろんな(それなりに重たい)案件があって、ちょっと逃げたくなるような、先送りしたくなるようなこともあるんだけど、やんなきゃいけないことを先送りしてもより良い事態にはならないので、毎日思い切っていろいろやってます(笑)。

今日は打ち合わせで六本木に出かけたんですが、20分ちょい早く着いちゃったのでミッドタウンにあるサントリー美術館の『鳥獣戯画がやってきた!』という展覧会をダッシュで観てきました。

ウサギやカエルが人間の如く楽しそうに戯れている『鳥獣戯画』は、特に意識することなく子供の頃から親しんでいて、教科書か何かに載っていた絵を自分でも筆を持って模写したこともある絵巻です。それだけ、画としてのポピュラリティーを持っているということですね。

そんな「国宝」にもなっている『鳥獣戯画』がこの目で見られたのだから、とっても幸せなことですね〜。充実の20分弱でした!

しかし、『鳥獣戯画』って甲・乙・丙・丁の全四巻構成なんですね。僕は今まで甲巻の部分しか知らずにいたのかと、我が知識の浅さに驚きました(苦笑)。そして、四巻構成の中で描き手が変わっていくことにもビックリしました。それがどうやって四巻構成になったのか!?

この『鳥獣戯画がやってきた!』ですが、今年の12月16日まで開催中とのことです。僕のように『鳥獣戯画』に多少なりとも思い入れがある人は、ぜひこの機会に一度ホンモノをご覧になってください。

同じくサントリー美術館では、来年1月26日から『ロートレック展』が開かれるということで、これはまた楽しみだな〜。ロートレックの絵って、ぜひ一度実物を観たかったのですよねぇ。
歌野晶午著『葉桜の季節に君を想うということ』を読了。

オビに「とにかく読んで、騙されてください」と書いてあったのですが、案の定騙されました(苦笑)。しかし、これは……。よくあるトリッキーな手法とは違っていて「およよっ」「あー」「がくし」って感じのやられ方でしたねぇ〜(笑)。

読み手を驚かせる叙述技法が"ミステリ"であって、物語自体はイマイチ"ミステリ"でないことを最終的にどう捉えるかで評価は変わりますね。これで、物語そのものにも"本格ミステリ"と謳うだけのものがあれば、この"腑に落ちない感"もきれいに払拭されるのでしょうけれど。

さてさて、お仕事の方は今週も忙しくやってますよ〜♪

山岸涼子の世界

2007年11月13日
『ヴィリ』を読んで感激したため、山岸涼子の過去作品でまだ読んでなかったものをまとめ買いしちゃいました。で、最初に読んだのが『押しいれ』って単行本。

ちょうど10年ほど前に描かれた短編が4作収録されているのですが、「臨死体験」、「母親の偏愛」、「実際にあった怖い話」、「犯罪」といったテーマで、それぞれに山岸涼子にしか描写できない物語が展開されます。

ま、ひとことで表現すると「ひんやり冷たく、ちょっと怖い」。でも、ストレートに怖い表現がされているわけじゃなく、ホラー的な内容ではありません。やはり、独自の世界と表現するしかないのかな(笑)。

許す愛の物語

2007年11月11日
昨日は1日雨だった。1日中家にいると、遊び盛りの長女の気を晴らすのは難しい。天気予報では今日も終日雨ということで「なんだかな〜」と思っていたところ、朝起きてみると何故か雨がやんでいる!

このタイミングを逃す手はない!! ってことで、街まで買い物に出かけてみました。もはや街はクリスマス一色。季節が過ぎるのは本当に早いなぁ……としみじみ思います。今年ももうすぐ終わりですねぇ。

とかなんとか、買い物した話をここに書いてても仕方がないってことで、今日は新作漫画のことを書きます。山岸涼子の『ヴィリ』です。

バレエ漫画の大作『テレプシコーラ』の第1部を終え、かなり長期的な休みを取るのかなぁと思っていたところに(←そういった事例が多いし、そのまま連載を中断してしまう事例もさらに多い)1ヶ月しか間を空けずに登場した新作バレエ漫画。

クラシックバレエの代表作『ジゼル』に登場する"結婚直前に亡くなった女性が精霊になった"ヴィリをモチーフに、43歳になったバレリーナを描く物語は『テレプシコーラ』とはまるで違う世界。

しかしながら、単行本1冊(←メディアファクトリーより発売中)でキッチリ完結するストーリーには寸分の無駄もなく、ある意味『テレプシコーラ』以上に山岸涼子っぽさも出ていて、見事な仕上がりだと思った。うん、実に見事な作品。

しかも、この作品を終えて、これまたすぐに『テレプシコーラ』の第2部の連載を開始しているのだから、作家として素晴らしいなぁと感心しかりです。山岸涼子、まだまだ"全盛期"ですね!

ミスリードの罠

2007年11月10日
東野圭吾著『むかし僕が死んだ家』を読了。某書店でオススメになってたので何げに読もうと思ったのですが。いや〜、なかなかどうして、知的好奇心をくすぐる作品で、2日で読んじゃった!

物語は一軒の家を舞台に、約1日の出来事を描く「一幕劇」のようなスタイル。幼い頃の記憶がない女性が、失われた記憶を求めてかつての恋人と訪れる"山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家"。その家に隠された"過去"とは!?

ってな話なんですが、物語の中で大事件が起こるでもないのに、読んでいて得体のしれぬ緊張感を強いられる作品で(←ちょっとだけ映画の『アザーズ』を感じさせる雰囲気……)、あらゆる描写があらゆる伏線としてラストに収斂していくのはすごい。計算され尽くした"お見事"な作品でした。

いやしかし、読み終わって改めて思ったんだけど、タイトルが巧い! というか、ちょっとだけ狡い(笑)。

未読の方には是非オススメしたい1冊です。
今日も、相変わらず"落ち着いてる場合じゃない"ドタバタな1日の仕事を終え(苦笑)、夜は「サクラ大戦歌謡ショウ」スタッフ数名で、下北沢本多劇場へ−。ご招待いただいて田中真弓さんの舞台を観に行ったのです。

『森の石松外伝3 〜悪い野郎は…石松だ!?〜』という、岸野幸正さん演出のお芝居は、2時間弱、時間をまったく感じさせない楽しいものでした。いいなぁ、こういうお芝居!!

かつて「歌謡ショウ」でちょっとだけ舞台に上がっていた真弓さんのご子息=田中孝祐くんが、今回は本格的な初舞台(親子競演)ということもあって、観てるこっちもやや緊張しちゃったのですが(笑)、得意の大道芸の見せ場もふんだんによくがんばってました。孝祐くん、初舞台、本当におめでとう!

舞台の後は、真弓さんご贔屓の下北沢の居酒屋で、真弓さんの役者仲間の皆さんと一緒にお酒を飲んでお話ししての、楽しい時間。自分の普段の生活とまったく違う世界で活躍している方々とご一緒できる機会は、本当に貴重な体験です。

ときに、田中真弓さんの舞台は、今月はなんともう1本あるんですね! 11月27日〜30日にヤマハエレクトーンシティ渋谷にて。『この世はア〜ンビリーバボー!』という作品です。ローソンチケットにてチケット取扱中とのことで。

犯人に告ぐ!

2007年11月8日
雫井脩介著『犯人に告ぐ』を読了。

冒頭で回想シーンへのフリらしきものがあった後、回想シーンだと思って読んでいる話が延々続くため「あれ、これって回想シーンじゃなく本編なの!?」ってな感じで当惑しながら読み進めたところ、130ページを過ぎたところで話が一段落し、ようやく現在へ話が戻る。

いやー、ビックリした。まさか、こんなに長い回想シーンが描かれるとは!! でも、終わりまで読んで、この部分に紙幅を割かねばならない意味合いはよくわかった。(けど、これって、読者を驚かせる演出なのか? 理解できても、なんだか違和感は拭えない……)

文庫で上下巻に別れたそれなりの長編だが、下巻に入ることからグンとスピードアップして、後半は一気に読み終えてしまう面白さを持った作品だった。実際になさそうでちょっとありそな筋書きはなかなか。エンターテイメント小説として充分に楽しめた。

ちょうど今、本作を原作とした映画も公開中らしい。ポスターで見る豊川悦司の姿が妙に原作にマッチしてるように思えて、ちょっと映画の方も気になってしまう(笑)。

気合いでGO!!

2007年11月7日
ここ2ヶ月くらい、会社や家庭で猛威をふるい続けている風邪。自分はひかないようにと万全の注意を払っていたのですが、今週月曜夜あたりから突如喉が痛くなり、ついに風邪っぴきになってしまいました……。あうあう。

幸い、先週&先々週のような何時間やっても終わらないーってな状態は脱したのですが、会社を休めるような状態でもないので、「出社までに熱を下げて」「会議までに声を出るように」と、何かと帳尻あわせに必死です(爆)。

とはいえ、すぐに医者で薬をもらったおかげで長引かずにすみそうな気配。気を抜かずに、一気に片を付けて元気になりたいと思います。

元気でなきゃ、仕事もアタマの回転も冴えないからね〜(笑)。
お招きを受けて「第14回 電撃大賞」の贈呈式&パーティーに出席してきました。

「電撃大賞」というのは、メディアワークスが主催する小説大賞およびイラスト大賞で、昨年初めてご招待を受けた際には、「新しく誕生した作家さんやイラストレイターの方を囲んで、ゲーム会社のワタシは一体どうすれば!?」って困惑気味だったのですが、現時点でセガのライセンスイン、ライセンスアウト、映像関連をとりまとめてやっている身としては、いろんな組み方があるのだよなぁ……と、今年はようやくそんな風に思えるようになりました(笑)。

何はともあれ、本日デビューされた皆様の今後の活躍を心より願っております。
偉い方との会食の場では、よくゴルフの話が出ます。「部長、ゴルフの方はどうなんですか?」って話を振られて。世の中の多くのケースでは、この一言をきっかけにゴルフ談義でずいぶんと話がはずむようなんですが(←実際にそんな場面を何度も見て、その話の尽きなさに感動すら覚えます)、残念ながら僕はゴルフをしたことがないし、当面ゴルフに費やす時間をとれそうにありません。

というわけで、せっかく満面の笑顔でゴルフ話を振ってもらっても、「ひゅるるる〜」って感じで話がしぼんでしまうのが、誠に心苦しく思う今日この頃です。いや、ホント。申し訳ない。
ってなわけで、六本木ヒルズで観てきました、ゾンビ映画3本立て。とはいっても、今回のラインナップはなかなか素敵でありまして、単に「ホラー映画」を一晩中観るって感じじゃないのですよね。組み合わせの妙だなぁ……と感心した3本立てでした。

1本目は、カナダのアンドリュー・カリー監督が撮った『ゾンビーノ』(←なんでこの邦題なの!? 原題は「Fido」といって少年がゾンビにつけた名前)。特殊な首輪を付けたゾンビは「人間を食べたい」という欲求を感じなくなり、雑用等を任せられるペットとなる。土色の顔をしたゾンビが首輪をされて、のどかな街で芝刈りなんかしちゃってるわけだ(笑)。

とは言ってもゾンビはゾンビ。首輪が故障すれば、たちどころに人間を食べようと襲ってくる! ある日、ひょんなことからペットのゾンビ"ファイド"がご近所の人を食べてしまい、街は大騒ぎに……。

といった事件が起こっても、「一転ホラーに!」なんて展開にはならず、最後までほのぼのとユーモラスな作品になっている。ちょっとそれって道徳的にどうよ!?って思う主人公達の行動もあるが、全体的に明るく楽しめる映画でした。さほど怖い場面もないし、かなりオリジナリティの高いコメディで、そんな中にも鋭い社会風刺なんか入ってたりして、結構お薦めしたい感じ。現在、劇場公開中です。

2本目は、ジェフ・ブロードストリート監督作『超立体映画 ゾンビ3D』(←って、この邦題も……)。原題は『Night Of The LivingDead 3D』ということで、あのゾンビ映画の代表であるジョージ・A・ロメロ監督のシリーズ第1作をベースに、「3D映画といえばおバカ映画」ってお約束を忘れることなく(←意味もなくいろんなものが客席に向けて差し出されるなど)作られた作品。

すごいのは、昔懐かしの赤・青セロファンの3Dメガネで、最初から最後まで80分の映画を観ること。80分ずっとだよ!(苦笑) いやはや、久々に凄い体験です。ま、改めて今だからおかしいし、それ故に『ゾンビ3D』っていうアトラクションちっくな邦題もまぁわからなくもないが。3本立ての真ん中にこれがあるのは巧い配置だと思ったよ(笑)。

ただ、こんなビミョ〜な映画(←失礼!!)ながらも、オリジナルのゾンビ映画に対する愛情はキッチリ感じられる映画で、原作へのリスペクトがある上で登場人物達が何となく抜けた感じの会話をしてるのがくすぐったく感じられて、それなりに良かった。本作は、11/10から順次公開予定とか。

最後は、フアン・カルロス・フレスナディージョ監督作『28週後…』。『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督が2002年に公開したSFホラー映画の続編で、本日の3本立ての中では唯一、超シリアスな映画。

体内に入ると数秒で脳内の精神を司る部分を破壊し「凶暴性」を剥き出しにするウイルスによって、感染した人間は他の人間を襲い、噛まれた人間や血液・唾液などが体内に入った人間は即新たな感染者となってネズミ算式にウイルスが拡がっていくというお話なのだが、つまりはリアルな世界で現実に近い解釈を得た"ゾンビもの"である。

ただ、過去のゾンビものと違うのは、ウイルスが体内に入ってから発病までの速さ、感染した人間の走る速さ、それらを活かした映画全体の猛スピード感。1人感染者がいたら、アッというまにそこいらすべての人が感染者になってしまうという現代っぽい"速さ"である。

前作『28日後…』でも、この見事な設定と疾走感をクールな映像で描いて"終末感"がひしひしと身に迫るのが印象的だったが、監督が変わった2作目も、しっかりと前作のイメージを受け継ぎ、見事なスピード感があふれる乾いた映像で、人間のエゴや狂気が画面いっぱいに描かれていました。

ロードショウ公開は来年ということですが、この『28週後…』は一見の価値アリと思います。一番近い印象の映画は、先日見た『ブラディ・サンデー』(←実際に起こった「血の日曜日」事件を描いた作品)。ホラー映画というよりは、戦争やパニック状態の中で、人はどれだけ残酷になるのかをまざまざと見せつけられるような映画です。その姿はモンスターよりも恐ろしいのですが、しっかりと目を開けて最後まで見て欲しいです。

ひとつだけ残念なのは、物語の後半20分くらいがパタパタと流れるように終わってしまうこと。もうちょっと何らかの盛り上がりがあっても良かったのではないかなぁ。

と、今日は映画3本分の感想で大長編になってしまいましたが、行って良かった! ずいぶんと心に栄養をもらった「勝手にゾンビ映画祭」でした(笑)。最後に。ソンビ映画3本立てが大入り満員になってるのにはビックリしたよ……(爆)。

気力回復への土曜

2007年11月3日
今日は『林原めぐみの Tokyo Boogie Night』800回突破記念公開録音が行われました。僕は直接こっちの番組に関係してるわけではないですが(笑)、関係者ということでご招待をいただき、会場に行ってまいりました。

公開録音パートはいつもお馴染みの感じなんですが、今回ちょっといつもと違うのは、ライブパートがそうとう充実してたこと!! 「スレイヤーズメドレー」(←5曲のメドレー)を"1曲"と数えても、全部で13曲ですよ。ステージ上でご本人が「いつもは5〜6曲だけど、今日は歌います!」って宣言していただけあって、本当に歌ってました、1時間半にわたって(驚)。

すごい!!! こんなにたくさん歌う林原さんは初めてみたかも。とても良いイベントだったと思います。本当に、お疲れさまでした。

終演後、楽屋で軽い打ち上げをして、その後関係者数人で夕食に。でも、お酒はあまり飲まないで……。だって、お酒飲むと眠くなっちゃうからね。

というのも、今夜は六本木ヒルズで「勝手にゾンビ映画祭」という、オールナイトで最新のゾンビ映画をイッキ見できるイベントがあるからなのだ! 今週は「どうなることか」と思うほど疲れてヘトヘトになってしまい、思い切った気分転換をしなきゃもうダメだ〜 と考えてたところにこの企画。乗るっきゃないでしょっ!?(爆)

いざ、オールナイト!!
いや〜、今週も激しい一週間でした!(笑) なんとか乗りきった!! 明日朝までにこれをやんなきゃ〜がない夜は嬉しい(爆)。

というわけで、今夜はぐっすり寝て、明日は林原さんのイベント前までは家でゆっくり休んでいよう。どんなイベントになるのか楽しみ♪

今日から読み始めた本は、雫井脩介著『犯人に告ぐ』。ここ数週間、『フェルマーの最終定理』を読んでいたので、小説を読むのが新鮮!! アタマの展開(というか書きよう)にちょっとひっかかりがあったが、とりあえず読み進めていこう。

それにしても眠い(苦笑)。眠いので、寝ます。おやすみなさい。

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